子育て(得)情報

「あおもり子育てネット」の過去記事を再編集して掲載しています。

もうひとつの家。NPO法人希望の友保育園・幼稚園【むつ市】

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のびのび遊んで、
元気に戻っておいで、子どもたち!


 「希望の友」は、裸ん坊教育を取り入れた、ユニークな園。幼・保一元化の「認定こども園」が話題になる何十年も前から、0歳児から3歳児までは「保育園」、4・5歳児は「幼稚園」として、子どもたちを育てて来た。楽しく遊び、知能と心を大きく伸ばす子育てを目指していると聞き、むつ市まで訪ねてみた。

地域の多様なニーズを大切に・・・
幼稚園・保育園一体型のNPO法人経営


この地区は、転勤で移り住んだ子育て世代も多い。地域につながりがなく、近所に子どもを見てくれる親戚もおらず、休日出勤や夜勤勤めの親も少なくない。

そこで希望者には休日にも保育をしたり、急な夜勤時にはお泊り(24時間)保育を受入れた。朝7時から夜7時までの預かり。地域社会の細かいニーズに自由に応えるため、認可は取らずにやってきた。でも個人経営では限界がある。自信を持って経営を行うため、NPO法人格を取得した。

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元気で明るい喜勢子園長は、
ママと子どもたちみんなの、頼れる“カッチャ”☆


 46年間保育の現場に立ってきた喜勢子園長。郷里に帰って念願の保育所を設立したが、夢は「『卒園して終わり』の保育園にはしない!」ということ。

子どもたちが貴重な成長の時間の多くを過ごす園での日々。「ただ子どもが怪我しないように見るだけの、ただ時間を費やすだけの場にはしたくない。」


 バレエやそろばん、ピアノなど、プロ講師を招き、本物と触れ合える『教育センター』を館内に作った。地域の放課後子ども教室「勇気ランド」として、放課後、鏡張りの広々としたホールには、多くの小学生達が帰ってくる。

子育て支援は「親のガス抜き」なんかじゃない!

 そんな細やかな子育てサポートを行う「希望の友」だが、喜勢子園長は語気を強めて言う。 

「『子育て支援は“親のガス抜き”でいい』なんて意見には、私は声を大にしてご意見申し上げますよ!」

人格形成期の大事な乳・幼児期こそ、心を育てる保育が最大限に優先されなければならない。園長が掲げた「希望の友」の保育理念からは、その想いが伝わってくる。

例えば親が社会参加や勉強のために、どうしても子どもを預けなくてはならない場合は、しっかり預かる。けれども親の勝手な都合で、子どもを放り出すことは許さない。

 
・保育理念・

 『子どもはいつも、生命の底から輝きたいと願っている。それは、大地に蒔かれた種子が芽を出すその時を 今か今かと待っている姿に似ている。
私たち大人は未来ある子ども達に 今 してあげられる事はなにかを、今一度考えたい。

子どもの持つ可能性を信じ、ほめたり励ましたりしながら、優しさと暖かな微笑み・言葉で、達成感・満足感を味わえるよう、日々成長する子ども達の伴走者になりたいものだ 』



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安心して育った子は、乱れても必ず戻ってくる!

 なぜそこまで厳しく言い切れるのか。そこには喜勢子園長の信念ともいえる、子どもへの愛情があるからだ。

「8歳くらいまで“安心して”育った子は、中学や高校で外の世界と出会い、途中で乱れる事があっても、必ず戻ってくる。」

それは50年近い保育経験から得た実感だ。「強靭な精神は、青竹のような強きしなやかさを持っているから・・・。」

 安心できる場で育った子は、自然と「自信が育つ」。それには周囲の大人の子どもに対する「愛情」と「信頼」が不可欠。必要な時にはきっちりと「叱る」。

「よく“叱る”と“怒る”は違うとかなんとか言うけれど、私なんかは“怒る”ね。保育士に対してだってそう。ダメなものはダメ!そのかわり、いいときはしっかり褒めるよ。」

一人の人間として、子どもや親と真摯に向かい合う、喜勢子園長の眼差しは揺るがない。

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「私がいないとお昼寝しない子もいるんですよ・・・」
ニコニコと優しく見守る、良司理事長。

 この園を運営するもう一人の立役者が、ご主人の良司理事長だ。長年の勤めを退職してから、園の運営と子育て支援に本腰を入れ始めた。

24時間の「夜間保育」がある日は、子どもと一緒に買い物をし、夫婦でお風呂に入れ、布団を川の字にひいて添い寝をする。日中、園で慣れ親しんだ子も、やっぱり夜になると、不安と寂しさで泣くことが多い。それでも優しく付添われ、子ども達はその日を心待ちにするようになる。

「子ども達は私の方によくなつくんですよ。私が居ないとお昼寝しない子もいるんですから。」とはにかみながら、子ども達に対する愛情と自信を窺わせる。

 「彼女(喜勢子園長)は彼女の方針があるし、私はそれとも違う考えもある。今後こんなこともしてみたら…というアイディアもあるんですよ」と、運営に意欲的だ。パワフルな喜勢子園長も、心強い味方の理解と協力を得て、傍らで嬉しそうに微笑んだ。 

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地域で親子の帰りを待つ、もうひとつの家。

 「ただいまー!!」

取材のさなか、応接室のドアを開けて飛び込んできた、学校が終わった一年生(卒園児)達。
 見慣れぬ来客(私たち)にたじろぎ、園長先生から「ご挨拶は?」と聞かれ、慌てて「こんにちわ~」。
「そう、お客さんが来ているから、今日は向こうのホールで遊んでいて。」「は~い…」ドアをそーっとしめて、「行こうぜ!!」と元気に走り去る足音。

子ども達にとって、ここは、「もう一人のお母さん」がいつも居てくれる、もうひとつの「家」なのに違いない。それは「本当の」お母さんたちにとっても、心強い味方だろう。
子どもが安心して育ち、いつでも安心して帰れる場所。地域の中で灯りを絶やさぬ「もうひとつの家」が、子どもと親とのホッとした笑顔を守っている。

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http://www.0175.co.jp/kibou/index.html

青森県むつ市大曲1-8-12 
TEL 0175-22-6637・22-9295
FAX 0175-22‐6703



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